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作州の秋祭の御馳走

講座

鯖寿司

作州地方は、稲刈りもほぼ終わり
秋祭りのシーズンです。
土日になれば、どこからか「そーやれ」の掛け声とドンドンドンと太鼓の音
今年は、ここ3年出来なかったお祭りも再開され、賑やかです。
作州のお祭りの御馳走は、「鯖寿司」です。
昔は、各家庭で塩鯖を三枚におろし、酢でしめて鯖寿司を作り
知り合いに配り、各家庭の味を味わったものですが
今では作る家庭も少なくなりました。
そこで、郷土料理を伝える為、作州薬膳では「鯖寿司」「巻き寿司」を作ります。

新鮮な鯖が手に入りにくかった昔、塩鯖を酢でしめて酢飯の上にのせ
作った郷土料理、地域によっては鯖を三枚に卸さず、骨を抜きお腹に酢飯を詰めた鯖の姿寿司も有ります。
なぜ、この時期「鯖寿司」なのか、私なりに薬膳的に分析してみました。

鯖 性味 平/甘 帰経 肝脾胃 効能 益気 化湿 補血 健胃 養肝 明目

疲労回復・足腰の衰え・老化・浮腫み・血の巡りを良くする・自律神経失調症
など効能も沢山あり、稲刈りや収穫の忙しい農作業もひと段落し、疲労の溜まった体を労わり
海から遠い作州地方で脂ののった「鯖」をこの時期に頂く
そして、収穫された新米と美味しい鯖で作る「鯖寿司」はご馳走です。

鯖は通常脂質が12%位ですが、秋冬の頃になると20%を超え
脳の働きを助けるDHAは、同じ青魚の鰯や秋刀魚より多いのです。
先人の知恵、凄いと薬膳を知ってからより強く感じます。

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