ケンビキ焼き
けんびきとは、「肩こり」を表す方言ですが、ただの肩こりではなく、田植えが終わり
農作業で疲れた肩背中の腱びき筋の引きつった様な凝りや痛み、だるさなど
「けんびきが出た」と作州地方では言います。
この様な症状をミョウガの葉で小麦粉や餅粉で餡を包んで焼いた「ケンビキ焼き」で
焼くほぐすなど諸説あるようです。
なぜミョウガの葉なのか、薬膳ではミョウガは
性味: 温/辛
帰経: 肺大腸膀胱
効能: 温中 理気 袪痰 消腫 活血 調経
血行を良くして食欲増進や消化を助け
腹痛 腰痛 解毒作用や風邪の予防にも有効とされています。
水に浸かって冷え疲れた体を癒す働きを先人はしっていたのか
中の餡も小豆餡で利水効果もあり、理に適っています。
祖母も6月には良く作ってくれました。
「ケンビキ焼き」初めて作って食す。
薬膳的に効能を説明、先人の知恵に感心した様子。
なぜこの食材を組み合わすのか、意味が分かれば納得して楽しい。
これからの人に伝承料理を伝える、理論的に
今の私に出来ること。