今年の作州地方は柿が豊作、たわわに柿が実をつけ見事な位です。
その柿を美味しく体も整える食べ方を考えてみました。
柿のクリームチーズ和え
五味子酢も入れました。
柿の甘さとクリームチーズの塩味に
五味子酢の優しい酸味で
我ながら良い感じ。
柿のクリームチーズと五味子酢和えにひそむ薬膳効果
秋が深まるころ、甘い柿にクリームチーズを合わせ、そこへ五味子酢をひと垂らしすると…
やさしい甘さの奥に、体を整える“静かな力”が宿ります。
柿は潤いを補い、ほてりを鎮める働きがあります。
柿は薬膳では「肺・胃をうるおす果実」として扱われます。
・乾燥で咳が出やすい
・肌がかさつきやすい
・秋の疲れやほてりが抜けない
こんなときに、柿の“潤い”は静かに身体へ染みていきます。
さらに、のぼせや火照りを鎮める働きがあるため、寒暖差で自律神経が揺らぎやすい季節にもぴったりです。
クリームチーズ は胃の働きを助け、気を補ってくれます。
乳製品は適度に体を潤し、疲れを補う存在。
柿だけでは少し陰に寄りすぎるところを、クリームチーズがまろやかに支えてくれるため
胃腸が弱い方でも受け入れやすい組み合わせになります。
味のコクは、単においしさだけでなく、不足したエネルギー(気)をチャージする力も担っています。
五味子酢 は 五臓に働く“引き締め”の力
五味子は名前の通り、五つの味をもつ不思議な実。
・気を引き締める
・潤いを逃がさない
・ストレスで乱れやすい呼吸や自律神経を整える
こうした働きがあり、薬膳では“体のブレを整える要”のような存在です。
そこへお酢を合わせることで、血流をよくし、柿の冷やす性質も和らげてくれます。
薬膳的まとめ
一皿にすると、こんなバランスが生まれます。
柿の潤いで乾燥から肺と肌を守る
クリームチーズが気と胃をやさしく補う
五味子酢が気血をめぐらせつつ、身体を整える
“冷やす・潤す・補う・巡らせる”がひと皿で完結
乾燥が気になる季節、疲れが抜けきらない時期、心身のバランスを整えたいときにそっと寄り添う一品です